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シャープが太陽電池セルで世界最高変換効率36.9%を達成

 本日シャープは、研究レベルにおける非集光太陽電池セルにおいて世界最高変換効率となる36.9%を達成したと発表しました。

 これは、太陽電池を3つの層に積み重ねた化合物3接合型太陽電池という種類のもので、インジウムやガリウムなど、2種類以上の元素からなる化合物を材料とした光吸収層を持つ変換効率の高い太陽電池です。この種類の太陽電池は主に人工衛星に使用されています。今回開発された技術も、人工衛星用として2014年の実用化を目指しています。

化合物3接合型太陽電池の構造


 同社はこのタイプの太陽電池の開発を2000年から研究開発を開始し、2009年にはインジウムガリウムヒ素をボトム層として、3つの層を効率よく積み上げて製造する独自の技術を実現し、変換効率を35.8%まで高めることに成功しています。

 今回は、各太陽電池層を直列に繋ぐために必要な接合部の抵抗を低減させることで、太陽電池の最大出力を向させて変換効率のアップを実現しました。

 将来的には、極薄の太陽電池層をフィルムなどに転写することにより、軽量でフレキシブルな太陽電池が可能となるとのことです。同社は、この技術を集光型太陽光電池への応用、宇宙用や飛行体、車向け用途などでの実用化を目指しています。

 シャープの長年の技術の積み重ねにより、また少し効率を上げたということのようです。長年の研究努力に敬意を表したいと思います。しかし、この技術は人工衛星などの特殊用途用にしか使われておらず、家庭用太陽光発電システムのような普及タイプ用としては実用化されていません。コストが非常に高いのでしょう。

 今後は、画期的な新技術により低コストで高効率の太陽電池が、相次いで実用化されそうですが、5年後には達成されているのでしょうか。それとも、予定通りに開発が進まず、従来型技術の延長が当面続くのでしょうか?
今回のシャープの技術も普及型として実用化されることがあるのでしょうか。
実際には、まだまだわからないのかも知れません。
 
 2020年までには、普及タイプの太陽光発電システムの発電コストが大幅に安くなるような実用化がなされていることを期待しています。

光吸収率が現在の100〜1000倍の太陽電池 その2

 以前ご紹介した、岡山大学の池田直教授のグループによる光吸収率が現在の100〜1000倍の太陽電池について、産経新聞に紹介されました。

 新しい情報としては、

 1.酸化鉄化合物にグリーンフェライト(GF)と命名したこと
 2.実用化の目標時期が、2015年から2013年に早まっていること。
 3.太陽電池の製造コスト目標が、1キロワット当たり千円であること。
 4.グリーンフェライトを金属板に吹き付けた太陽電池の試作品の写真が公開されたこと

の4点です。

 実用化目標時期が2年も早まっているということは、当初予想以上に研究開発が進んでいるということでしょうか。2年後にこんな太陽光発電システムが出て来るのかと思うと、ドキドキしますね。

 太陽電池の製造コストが1キロワット当たり千円とはべらぼうに安いですね。現在の製造コストは、どんなに安くてもせいぜい10万円程度と思いますので、100分の1ということですね。十分ですね。

 こんな凄い技術だと、世界の石油業界の陰謀によって潰されてしまうのではという心配も出てきています。

 何とか無事に実用化されて欲しいものです。

 最後に産経新聞に載った試作品の写真です。

光吸収率が1000倍の太陽電池(グリーンフェライト)


国の補助金申請件数が昨年同期比で1.5倍に

 家庭用の太陽光発電の国からの補助金は、今年度(平成23年4月〜)から減額されていますが、補助金申請の窓口である、太陽光発電普及拡大センターによると、4月〜7月までの4ヶ月の累計では、前年同期比で54.7%増と、およそ1.5倍に増えているようです。

 この数字を月別に見てみると、

     今年  昨年  増加率
 4月  9,550   302 31.6倍(3,162%)
 5月  20,971  15,795 32,8%
 6月  23,036  16,788 37.2%
 7月  23,980  17,238 39.1%
 累計  77,537  50,123 54.7%

ということで、4月は特殊要因があるとしても、その後も増勢基調が続いていることがわかります。佐賀県の設置件数が前年並みということをお知らせしましたが、全国的にはそれよりも好調なようです。

 繰り返しになりますが、国の補助金は3月末までは、1kW当たり7万円でしたが、4月からは4万8千円に減額になりました。4kWなら、従来は28万円だったものが、4月からは19万2千円に減額となります。さらに電力買取制度の買取価格も4月から減額になっています。

 それにもかかわらず、これだけの勢いがあるのは、やはり、東日本大震災と原発事故、そして東京電力のエリア以外でも、電力不足が厳しい状況となっていることで、家庭での太陽光発電の設置への関心は相当に高まっているということのようです。

 では、という時期に設置することが良いことなのかどうか? についてですが、太陽光発電の設置についての情報収集を時間をかけてやってきた方で、今、設置する決断をした方ならば良いと思います。

 しかし、ちょっと思いついて、短期間で慌てて付けるということはお薦めしません。悪徳業者が跋扈しているということもありますが、太陽光発電は、思ったより、個別の事情によって色々な問題があります。成功例もありますが、失敗例も多いようです。十分に時間をかけて検討してから設置しても、遅過ぎるということはありません。自分のペースで設置の検討をすることが大事だと思います。

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